アウェイのローマで行われたセリエA第2節ローマとの一戦はケディラ選手のゴールを守りきったユベントスが 0-1 で勝利し、開幕2連勝を記録しました。
この試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。
SS Lazio [3-4-3] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 22: マルケッティ | 1: ブッフォン |
DF | 15: バストス 3: デ・フライ 26: ラドゥ |
4: ベナティア 15: バルザーリ 3: キエッリーニ |
MF | 8: バスタ 16: パローロ 20: ビリア 6: ルカク |
23: ダニ・アウベス 6: ケディラ 18: レミナ 22: アサモア 12: アレックス・サンドロ |
FW | 10: F.アンデルソン 17: インモービレ 19: ルリッチ |
21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
ラツィオは前節の4バックから3バックに変更。3-4-3 で中央を固め、3トップの攻撃力に突破口を見出すメンバーをピッチに送り出します。
対するユベントスは開幕節と同じ 3-5-2 を選択。欠場したボヌッチ選手の代わりにベナティア選手が起用され、他の10選手はフィオレンティーナ戦と同じ顔ぶれが先発に名を連ねました。
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— PremiumSportHD (@PremiumSportHD) 2016年8月27日
Il film di #LazioJuve, gara decisa dal gol di #Khedira. @juventusfc @OfficialSSLaziohttps://t.co/9HWacaXZEe
試合は3バックを採用したラツィオがマンマークの厳しい守備を序盤から敢行。ボールを動かせるボヌッチ、ピアニッチが欠場するユベントスは自由なポゼッションが許されず、攻撃も単発化します。
ユベントスは9分にアサモアが放ったシュートの跳ね返りをディバラが頭で狙うも、これはGKマルケッティの正面。対するラツィオもF. アンデルソンが持ち前のスピードで右サイドを突破するも、クロスは中央で合わず。
給水タイムが設けられた気象条件の中で行われた試合は消耗戦に持ち込んだラツィオが狙った形で進み、前半は 0-0 で終えました。
ところが、後半開始5分の時点でラツィオの動きが重くなります。57分にはアレックス・サンドロからのクロスをファーで待っていたマンジュキッチが右足でボレー。マルケッティがセーブしたこぼれ球をディバラが狙うも惜しくも枠の右へと外れる。
ユベントスは65分にマンジュキッチに代え、イグアインを投入。
すると、その交代直後スコアが動きます。最終ラインと駆け引きをしていたイグアインの手前サイドでケディラも同じように動くと、そこにディバラからの浮き球のスルーパス。
エリア内で上手くトラップすると、ケディラは素早く右足を振り抜き、2試合連続ゴール。ユベントスが均衡を破ることに成功します。
反撃に出たラツィオでしたが、焦りからエリア手前でミスが出て、ユベントスの守備網に引っかかり得点機を作り出すことができません。86分のパローロのミドルシュートが好機でしたが、これはブッフォンががっちりキャッチ。
最後まで集中力を切らさなかったユベントスがクリーンシートを達成し、開幕2連勝を飾ることとなりました。
なお、試合に出場したユベントスの選手などへの採点は以下のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
冷静にシュートセーブを行い、ピンチの芽を摘み取ることに成功した。クリーンシートを達成したことは守備陣の自信となるだろう。
DF: ベナティア 7.0
最終盤は疲労で動きが少なくなったが、安定感のある守備でラツィオの左サイドからの攻撃を封じ込めた。決定機を作られる前にクリアできる守備力は高く評価できる。
DF: バルザーリ 6.5
CBの中央でインモービレに決定的な仕事をさせず、役割を全うした。球出しには苦労するシーンもあったが、それは今後の改善点と言えるだろう。
DF: キエッリーニ 6.5
F. アンデルソンにはスピードで振り切られるシーンがあったものの、決定機となる前に未然に防ぐことができていた。また、インモービレのシュートチャンスをブロックするなど要所で存在感を発揮していた。
WB: ダニエウ・アウベス 6.0
ケディラ、ディバラとのコンビネーションに向上が見られた反面、マッチアップするルカクやルリッチの肉弾戦に手を焼くこととなった。フィジカル勝負を挑んで来るセリエAの選手にどう対処するかが求められている。
MF: ケディラ 7.0
前半はチームが左サイドから攻撃していたこともあり、あまりプレーに顔を出さず。しかし、後半の勝負どころではエリア内に走り込み、決定力を見せつけた。その後はプレー内容も向上し、良いコンディションにあることを改めて証明した。
MF: レミナ 6.0
前半はラツィオのプレスに苦しみ、判定への不満も見せていた。しかし、徐々に適応すると、試合終盤はラツィオのクロスをエリア手前で何度も弾き返し、借りを返すことに成功した。
MF: アサモア 5.5
ラツィオの素早い密着マークに受け、持ち前の機動力を制限されることになってしまった。孤立した状態でボールを奪われるシーンもあったが、ファールをもらったり、素早くボールをさばいたりと工夫したプレーも見せていた。
WB: アレックス・サンドロ 6.0
左サイドから良質のクロスを提供するとともに、前への推進力を見せつけ、F. アンデルソンへのマークも怠らないなど献身的な働きを90分間継続した。
FW: マンジュキッチ 5.5
昨シーズンの第2節オリンピコでのローマ戦を見ているような内容だった。孤軍奮闘の状況下で得点まで求めるのは酷ではあるが、チームとして攻撃が上手く機能しなかったことは事実と言えるだろう。
FW: ディバラ 6.5
ボールタッチの巧さを見せつけ、ドリブルでラツィオ守備陣を切り裂くことに成功していた。ケディラに通したラストパスは非常に素晴らしいものであり、好調さを維持しているようだ。
【交代選手など】
FW: イグアイン 6.0
65分にマンジュキッチと交代で出場。マンジュキッチより効果的に映ったが、抜け出しからシュートに持ち込むまでの馬力が不足していることも再確認できる状態だった。
WB: リヒトシュタイナー 6.0
ダニ・アウベスと交代で73分から出場機会を得る。タッチライン際に陣取り、相手の守備陣を広げる役割と運動量の落ちたベナティアのカバーに奔走するなど求められる仕事を着実に遂行した。
FW: ピアツァ ー
ディバラに代わり88分から出場し、ユベントスデビュー。短い時間だったが、フィジカルの強さとテクニックという持ち味を見せ、枠内に強烈なシュートを放ち、得点を予感させた。
アッレグリ監督 6.5
「イグアイン、ピアニッチ、ピアツァと合計1億5000万ユーロで獲得した選手をベンチスタートか」とガゼッタ紙に煽られたが、勝利という結果を示した。相手のスタミナが消耗するまで耐え続け、後半勝負に持ち込み、勝点3を持ち帰ることになった采配は大きいものがある。
グイダ主審 6.0
肉弾戦に持ち込みたいラツィオ陣営の要望に沿った基準でのジャッジを行う。基準そのものは同一のものが両チームに適用されており、批判の対象とはならないだろう。しかし、ダニ・アウベスへの肘打ちや蹴りをきちんと見ていなかったと思われるシーンはあまり称賛できない。