ユベントスは公式サイト上で UBI Banca とオフィシャルバンク契約を締結し、商業パートナーシップ関係になったことを発表しました。
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UBI Banca ですが、イタリア証券取引所に上場されている銀行グループで、イタリアの比較的裕福な地域に1560の支店を展開し、17500人の従業員を抱えている銀行です。
懸念事項としましては、「不良債権問題で苦しんでいるとニュースで報じられるイタリアの銀行とパートナー契約を結んで大丈夫か」ということでしょう。これはスポンサーに名乗りをあげる余裕があるのかという疑問が生じるためです。
しかし、2014年に行われたストレステストに合格していることもあり、それほど大きな懸念点とはならないと思われます。
- 資産の質査定 (AQR)インパクト: -44 bps
- ストレステスト(2016年 CET1 比率)
- ベースラインシナリオ:10.88%(下限8%)
- 不利なシナリオ:8.20%(下限5.5%)
欧州の銀行業界全体に逆風が吹き荒れていますが、その中でも比較的健全経営をしている部類に入ると言えるでしょう。健全経営をベースにヨーロッパトップの座を狙うユベントスと方向性が一致したことが今回のパートナーシップ締結に結びついたのではないでしょうか。
UBI 銀行としては、高額年俸を得ているユベントスの選手たちがメインバンクとして利用したり、スタッフやサポーターたちが預金してくれることを狙っているものと思われます。
銀行が発行したクレジットカード利用者の中から人気試合のチケットをプレゼントといったキャンペーンを展開することもできますし、両者ともに新たな顧客を掘り出す見込みがあります。良いコラボレーションで相乗効果が得られることを期待したいと思います。