ユベントス・プリマベーラがサンプドリアをビノーボに迎えたリーグ戦第20節は、1-1 のドローで終えることとなりました。
試合に出場した選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: アウデーロ (C) |
DF | 2: リロラ・コソク、5: パロディ、6: コッコロ、3: ザッパ |
MF | 7: マチェク('91 21: バダラ)、10: クレメンツァ、4: カッサータ、8: カスタノス('84 19: モルゼッリ) |
FW | 9: ファビッリ、11: ポッゼボン('64 20: ディ・マッシモ) |
グロッソ監督はカスタノス選手をトップ下に起用する 4-3-1-2 を選択。キャプテンのロマーニャ選手が出場しなかったため、キャプテンマークは GK のアウデーロ選手が捲き、試合が始まります。
前半、ユベントス・プリマベーラはセットプレーを中心にサンプドリアゴールに迫るも相手 GK のマッサーノ選手を脅かすまでには至りません。対するサンプドリアも、アウデーロ選手が目立つような攻撃はできず、両チームともゴールレスで前半を終えます。
後半に入ると、両チームともサイド攻撃を意識するようになり、ゴール前にボールが供給され始めます。ユベントスはエリア内でハンドがあったと2度主張しますが、主審の笛は鳴らず、時間だけが経過していきます。
それでも73分にユベントスが試合を動かします。
リロラ・コソク選手の縦パスをファビッリ選手がペナルティエリア右でダイレクトで中央に落とすと、カスタノス選手がペナルティアーク付近から左足で豪快に突き刺し、先制に成功します。
しかし、その直後にサンプドリアが同点に追いつきます。
相手の縦パスをクリアしようとしたパロディ選手にポンセ選手が手を使ったチャージを行うも、ノーファールの判定。その結果、クリアボールがトンマジーニ選手への絶好のラストパスとなり、タイスコアに戻ります。
その後、ユベントスは勝ち越しを狙って攻勢を強めるものの、モルゼッリ選手とカッサータ選手のシュートはストップされ、途中交代のバダラ選手の放ったシュートは枠をわずかに外れるなど得点は奪えず、1-1 のドローで終えることとなりました。
プリマベーラにとってこの試合は主審の判定に泣かされた試合と言えるでしょう。
攻撃ではハンドが疑われるプレーを2度ほど見逃されていますし、失点時ではパロティ選手へのファールが見逃されています。また、ラストプレーではファビッリ選手が競り合いの中でファールを受けたとのシミュレーションを行ったとの理由で2枚目のカードで退場処分になりました。
チームにとっては踏んだり蹴ったりな展開でしたが、リーグ戦の観点で言えば、リードを保つことはできています。したがって、“残念な審判に当たった場合の対処” を身につける絶好の機会とすべきでしょう。
選手個人としては上手く切り替えること、どうしても審判のジャッジに批判したいのであれば、(協会が処分を下せない立場にいる)ファンやメディアが批判できるポイントを上手く匂わせるノウハウを身につけることが求められます。
プリマベーラの次節は3月6日に行われるリーグ戦第21節のサッスオーロ戦(アウェイ)です。この試合の嫌なイメージを払拭できるかがポイントになる一戦として位置づけられると言えるのではないでしょうか。