インテルやナポリで指揮を取ったルイジ・シモーニ氏がユベントス・スタジアムに乗り込むアウェイチームに対して『ラジオ・キスキス』でアドバイスを送っています。
“ジジ”・シモーニ氏:
「あの時は情熱を失ったけど、忘れられないエピソードだね。
私達が敗れた訳ではありませんし、すでに偉大なことを成し遂げています。私は多かれ少なかれのことは容認すべきだとアドバイスするでしょう。チームとして重要なことに気づくべきです。
美しい戦いになるでしょう。レフリー?(ダニエレ・)オルサートはイタリアでのベストレフリーです。誰が担当することになるにせよ、良い試合になるでしょう」
77歳のシモーニ氏がこのタイミングでメディアに取り上げられたのは 1997/98 シーズンの第31節のエピソードに起因するでしょう。
勝点差1で当時ユベントスのホームスタジアム、デッレ・アルピに乗り込んだシモーニ率いるインテルはエリア内でロナウド選手がユリアーノ選手に倒されます。しかし、ピエロ・チェッカリーニ主審は PK を宣告せず、試合は 1-0 でユベントスが勝ち、スクデットを逃すこととなりました。
インテル側の目線で語られると「あの試合はドローだった」というものですが、これは少し脚色されています。70分にユベントスにも PK があったこと、67分から途中出場したゼ・エリアス選手が80分に退場していることを都合良く忘れ過ぎと言えるでしょう。
ホームチームびいきの笛が吹かれるのはサッカーではよくあることです。ナポリ対ユベントス戦では過去に “これぞ悪徳レフリーのお手本” というジャッジをした審判もいました。
現在では映像やネット上で何度も判定をチェックされるのですから、昔のような露骨な判定は少なくなっていると言えるでしょう。