フロジノーネのホームに乗り込んだユベントスはクアドラード選手とディバラ選手の2ゴールで競り勝ち、連勝記録を14に伸ばすことに成功しました。
この試合に先発した両チームのメンバーとフォーメーションは以下のとおりです。
Frosinone [4-3-3] |
Juventus [3-5-2] |
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GK | 33: レアーリ | 1: ブッフォン |
DF | 28: ロージ 6: ブランチャルド 4: ルッソ 3: クリヴェッロ |
15: バルザーリ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ |
MF | 5: ゴーリ 22: チブサー 21: サンマルコ |
16: クアドラード 27: ストゥラーロ 8: マルキージオ 10: ポグバ 12: アレックス・サンドロ |
FW | 19: トネフ 9: チョファーニ 18: ディオニージ |
21: ディバラ 9: モラタ |
ホームのフロジノーネは予想通り 4-3-3 を選択。ゴール前を固め、セットプレーに活路を見出す戦術を採用します。
アウェイのユベントスは 3-5-2 を継続。ターンオーバーの考えは一切なく、ベストメンバーを選ぶとともに、両翼には攻撃力を重視したクアドラードおよびアレックス・サンドロを起用してホイッスルを待ちます。
試合は大方の予想通り、ユベントスが押し込み、フロジノーネが耐え続けるという展開。
5分にアレックス・サンドロのクロスにストゥラーロが飛び込むも合わせ切れず。対するフロジノーネは浮き球のフィードに反応したチョーファニがダイレクトボレーを放つも、シュートは枠を捉えない。
その後はユベントスが強烈なミドルシュートを何本も放つも、レアーリが守るゴールを打ち破ることはできない。前半はゴールレスで折り返した。
後半に入ると、ユベントスがギアを上げ、フロジノーネゴールに押し寄せる。それでもスコアを動かすことはできず、フロジノーネの狙い通りに時間だけが経過する。68分にディバラの折り返しがブランチャルドの手に当たったと主張するも笛は鳴らず。72分のディバラが放ったシュートはポストに嫌われた。
しかし、その直後にスコアは動く。ポグバからのパスに抜け出したアレックス・サンドロがダイレクトで鋭いグラウンダーのクロスを中央に供給。クアドラードがダイレクトで合わせ、遂にレアーリの牙城を崩すことに成功した。
ユベントスはその後、キエッリーニがクリアの際に右足を痛め、交代を余儀なくされる。それでも90分に抜け出したモラタからのお膳立てをディバラが冷静に左足で決め、試合を決定づけた。
試合に出場したユベントスの選手たちへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
肝を冷やしたシーンは前半の1本だけであり、それ以外は失点する雰囲気も感じない安定した守備でクリーンシート達成に貢献した。
DF: バルザーリ 6.5
左右どちらのセンターバックでプレーしても遜色ないレベルであることを数試合で証明した。生きた教材という言葉がこれほど似合う選手は少ないだろう。
DF: ボヌッチ 6.0
集中力を保ち、過去2戦で見られたミスによって逆カウンターにならなかった。また、カードを提示されるようなプレーもなく、堅実なプレーに終始していた。
DF: キエッリーニ 6.0
いい休養を得たようなプレーを見せていただけに、クリアした際に右足を痛め、負傷交代になってしまったことが残念だ。ナポリ戦に間に合うかが最大の関心事だろう。
WB: クアドラード 7.5
攻守に渡り、ハードワークをし続けていた見返りが先制点になったのだろう。闇雲に突進するだけでなく、周囲との連携も向上しており、攻撃でスパイスとして非常に効果的である。
MF: ストゥラーロ 6.0
試合序盤に何度かチャンスが訪れていただけに、ヒーローになる可能性はあった。ボールの行く先々に顔を出し、プレーに関与できていた動きは評価できるものだった。
MF: マルキージオ 6.5
ボールを動かして相手守備陣を揺さぶるとともに、カウンターの芽を初期段階で摘み取り続け、攻撃の起点になるというアッレグリの求めるアンカー像を体現した。
MF: ポグバ 6.0
流石のポグバでも2重駐車されたバスを打ち破ることは困難だったようだ。それでも守備で多大な貢献をしていたし、先制点につながる決定的なパスを出すなど10番としての役目は果たせていた。
WB: アレックス・サンドロ 7.0
左サイドから切り込み、チャンスを演出し続けた。先制点をアシストしたし、カードをもらうことなく上手く守り切れたスキルも高く評価されるべきだろう。
FW: ディバラ 6.5
『危険な存在』だとどのチームからも認識されており、スペースが与えられない中で攻撃のタスクを振り続けている。左足の精度は流石だが、右足でのシュートが皆無と相手に決めつけられると今後苦しくなるリスクがある。
FW: モラタ 6.0
判定に不満を募らせ、主審から目をつけられた試合だった。ただ、ポストプレーや動き出し、視野の広さなどは冷静さを保てており、自棄にならなかった点はプラスである。
【交代選手など】
MF: ペレイラ 6.0
66分にストゥラーロと交代で出場。シュートを放つ機会には恵まれるも、ゴールには至らず。細かいタッチが持ち味だが、周囲との連携を向上させ、自身のコンディションを上げることが不可欠と言えるだろう。
DF: ルガーニ 6.0
キエッリーニと交代で77分から出場。急遽投入された形であったが、問題なく安定したプレーを披露できていた。
FW: ファビッリ ー
アディショナルタイムにモラタと交代でトップチームデビューを果す。ボールタッチはできなかったが、良いモチベーションの動機になったことだろう。
アッレグリ監督 6.0
フロジノーネ戦もナポリ戦も同じ勝点3という考えには同意できる。雨のマトゥーザで怪我明けの選手を先発に起用した点だけが唯一の疑問点だろう。ペレイラの投入は後半は消えていたストゥラーロに代え、細かいタッチができる選手を入れ、中盤の厚みを増す目的なのだから的確なものだった。
マッサ主審 5.5
案の定、ホームチームびいきの判定であった。モラタのプレーをファールにすることは躊躇せず、チョーファニのプレーは流すなど散々な内容だった。