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ユベントス選手に対する通信簿【GK/DF編】

 シーズンのおよそ3分の1を消化したこともあり、現時点でのユベントス所属選手に対する評価を行いたいと思います。評価はA、B、C、Dの4段階で行い、最高評価はA、最低評価はDとします。

画像:ユベントスの選手たち

 今回は GK と DF 登録の選手です。

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ジャンルイジ・ブッフォン(37) A

 No.1 としてシーズンインし、その通りのパフォーマンスを披露し続けています。そのため怪我等がない限り、GK の序列が変わることは考えづらいでしょう。

 現行契約は2017年夏までありますが、1年延長して2018年夏のロシアW杯で引退というシナリオが現実的だと思われます。それ以前の世代交代はかなり可能性が低いと言えるでしょう。

 

ムララ・ネト(26) B

 今季、フィオレンティーナからステップアップでユベントスに加入したブラジル人 GK ですが、チーム不振の煽りをもろに受け、満足な出場機会を得ることができていません。

 ただ、唯一の出場だったフロジノーネ戦でも悪くない内容だっただけに、出場機会を求めて新天地を求めることも十分に考えられます。2019年夏までの契約期間を残していますので、ネト選手獲得に移籍金を支払うクラブが現れれば、フリーで獲得しているユベントスは交渉に応じると思われます。

 試合数は限られるのですが、出場した試合で良いパフォーマンスと DF との連携を見せることがポジション確保への鍵となるでしょう。

 

ルビーニョ(33) C

 第3GK として1年契約を結んでいますが、出場の見込みはごくわずかです。また、遠征にもプリマベーラのアウデロ選手が第3GK として帯同するなど、選手として高評価を得ているという訳でもありません。

 ただ、今季はエルナネス、ネト、アレックス・サンドロと新加入のブラジル人が3選手も増えたことがあり、彼らがトリノでの生活に早く馴染むための手助けが期待されている面はあります。ピッチだけではなく、ロッカールーム等などでの貢献が期待されている選手だと見るべきでしょう。

 

ジョルジョ・キエッリーニ(31) B

 “老獪” という表現が用いられる機会が増えていることを考えると、駆け引きで勝負する傾向が強まっており、スピードなどで振り回される懸念が露呈し始めています。軽率なファールや退場などは “老獪なプレー” には当てはまらないことに注意が必要と言えるでしょう。

 現行契約は2017年までですが、バルザーリ選手のようなプレーを見せられるかがポジションを確保するためのポイントだと思われます。また、怪我による離脱も多く、ターンオーバーが不可欠な選手と見られているだけにコンディション管理も必要事項だと言えます。

 

マルティン・カセレス(28) C

 ウルグアイ代表ではレギュラーとしてプレーしていますが、ユベントスでは怪我や交通事故といったトラブルで満足にプレーできていません。

 プレー内容そのものは批判されるレベルではなかっただけに、ユベントスでの起用方法を見ると、交通事故の一件で放出を決意したと言えるでしょう。コンディション的に起用可能であるにも関わらず、心臓手術から復帰したばかりのリヒトシュタイナー選手が起用された点からも、放出濃厚だと思われます。

 カセレス選手との契約は2016年夏までですので、冬の移籍市場で移籍することも十分考えられます。CB や SB に不安のあるチェルシーに話を持ちかけてみる意義はあるのではないでしょうか。

 

アレックス・サンドロ(24) B

 左 SB のレギュラー候補としてユベントスに5年契約で加入しましたが、ポジションを掴み取るまでには至っていません。これはエヴラ選手のパフォーマンスがすばらし過ぎることが原因ですので、大きく問題視する必要はないでしょう。

 サイドでの個人突破能力はサンドロ選手の方が優れており、守備でもエヴラ選手と遜色ないプレーを見せています。中央へのクロスの精度を上げ、FW にボールが供給できる頻度が上昇すれば、左 SB の序列を入れ替えることができると思われます。

 エヴラ選手という最高のお手本から多くを学び、ワールドクラスの SB に成長して欲しいと思います。

 

アンドレア・バルザーリ(34) A+

 第3CB の位置づけでシーズンを迎えましたが、チームへの貢献度は No.1 だと言えるでしょう。3バック、4バックの CB として高パフォーマンスを見せ、SB としてプレーした試合もありました。

 現在は代表との掛け持ちですが、ユーロ終了後を以て代表引退を明言しています。また、契約も2016年夏までですので、延長オファーを提示する必要のある選手だと言えます。

 ただし、年棒が高額になっているのであれば、基本給をある程度減額し、タイトル獲得などのインセンティブで補う形態に変更することが欠かせないものと思われます。

 

レオナルド・ボヌッチ(28) A−

 2020年まで契約を延長したこともあり、ユベントス DF 陣の主軸であるとチームが位置づけていることが見て取れます。今シーズンも出場したほとんどの試合で良いプレーを見せており、4バックでも好プレーを発揮できるようになったことは大きな成長だと言えるでしょう。

 マンチェスター・シティのコンパニ選手のような “存在感” を発揮できるかが、今後の注目点になるでしょう。目安の1つは『ルガーニ選手とコンビを組んだ際に、うまくフォローできるか』になると思われます。

 クラブだけでなく、代表チームにとっても重要なことですので、ボヌッチ選手には下の世代の手本となるようなプレーを見せてくれることに期待です。

 

ダニエレ・ルガーニ(21) C

 エンポリで実績を残し、次世代の主力選手として今シーズンからユベントスに復帰したルガーニ選手もネト選手と同じくチーム低迷の影響を受け、出場機会に恵まれていません。「明るい未来が待ち受けている」とアッレグリ監督が述べていますが、そのために何が必要なのかを試合を通して自覚させることは不可欠です。

 ファンやチームにとって関心事は “ユベントスでルガーニ選手の明るい未来が待ち受けているかどうか” であり、ライバルチームで輝かしい未来を歩まれることは我慢のできないことなのです。

 ルガーニ選手の契約は2019年夏まであることと、期待の若手 CB であることもあり、退団を認める可能性は非常に低いでしょう。ヨーロッパ屈指の CB たちがしのぎを削るユベントスにおいて、現時点でレギュラーを掴むことは難しいと思われますが、チャンスを与えないという選択肢はあり得ません。

 シーズン10試合未満の起用状況に留まるようでしたら、レンタル移籍や放出などを真剣に考える必要はあると言えるでしょう。

 

ステファン・リヒトシュタイナー(31) B+

 良性の不整脈で戦線離脱を余儀なくされましたが、復帰即先発起用されたことからも、チームから非常に信頼されていると言えるでしょう。

 2015年1月に契約を2017年夏まで延長していますので、後継者選びを本格化させることがチームとしての今後の課題になります。開幕戦ではマークすべき選手を追うことを止めるというミスをしましたが、復帰後は試合全体を通して高い集中力を保っています。

 コンディションを取り戻すことで、本来の動きが期待できるだけに完全復調が待たれる選手だと思われます。

 

パトリス・エヴラ(34) A

 ユナイテッドでの晩年のプレーからは想像できないハイパフォーマンスを2年継続しており、コストパフォーマンス的にも文句の付けようのない内容だと言えます。

 契約が2016年夏までであり、チーム側から1年延長(+オプション1年)が提示されることは当然のことです。ただ、アレックス・サンドロ選手が自身の後継選手として加入しているだけに、徐々に出場機会が減ることを懸念し、退団の道を選ぶことも考えられます。

 申し分のないプレーを見せているだけに、ぜひ残留してほしい選手と言えるでしょう。