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2015/16年度の第1四半期決算を読む【B/S編】

 FIFA による代表戦ウィークの最中ですので、クラブの財政状況を見る機会だと言えるでしょう。昨日紹介した 2015/16 年度の四半期決算で触れられていた内容を掘り下げたいと思います。

画像:Juventus
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 無借金経営が理想なのですが、負債を抱えている企業が一般的です。肝心なのは「負債額、利用目的、返済の見通し」の3点でしょう。2015年9月30日時点でのユベントスが抱える金融負債は次のように報告されています。

表1:第1四半期決算【2015年9月30日現在、単位:百万ユーロ】
項目流動資産固定資産全体
金融資産 * 4.1 4.1
現金および現金同等物 18.7 18.7
金融資産の部:合計 18.7 4.1 22.8
金融債務 リース会社 (9.7) (9.7)
スポーツ信用銀行 (5.1) (38.7) (43.8)
親会社
金融サービス会社 (86.7) (86.7)
銀行 (78.1) (78.1)
他の金融負債 (0.2) (0.2)
金融負債の部:合計 (179.8) (38.7) (218.5)
純金融負債 (161.1) (34.6) (195.7)

 2014/15年度の第4四半期決算時における金融負債と比較することで、どういった変化が起きているかを読み取ることが可能になります。

表2:第4四半期決算【2015年6月30日現在、単位:百万ユーロ】
項目流動資産固定資産全体
金融資産 * 4.1 4.1
現金および現金同等物 3.1 3.1
金融資産の部:合計 3.1 4.1 7.2
金融債務 リース会社 (2.7) (7.7) (10.4)
スポーツ信用銀行 (4.7) (38.7) (43.4)
親会社 (38.0) (38.0)
金融サービス会社 (90.5) (90.5)
銀行 (13.6) (13.6)
他の金融負債 (0.2) (0.2)
金融負債の部:合計 (149.7) (46.4) (196.1)
純金融負債 (146.6) (42.3) (188.9)

 まずは、ユベントス親会社からの借入がなくなりました。これはアニェッリ会長が就任時に資金をチームに投下した経緯があり、それを返済したというイメージで良いでしょう。

 『オーナーがクラブに資金を貸す』ことはプレミアリーグのニューカッスルでも行われていることで、UEFA の FFP には影響はありませんが、財務状況が悪いと判断される要因になります。これは銀行からの借入時における利率に悪影響を及ぼすため、あまり良いこととは言えません。

 ユベントスはユベントススタジアム隣接地区で “Jヴィレッジ” を含めた再開発プロジェクトを推進しているため、その開発資金を借入金として賄ったことが、金融負債が増大した要因と言えるでしょう。

 

 四半期レポートにある特記事項は以下のとおりです。

2015/16 Transfer Campaign - 1フェーズ


 2015年7月1日から8月31日で行われた2015/16 移設キャンペーン第1フェーズの経済活動により、全体の投資資金は1億1470万ユーロに登ります。これは買収および増加分が1億3490万ユーロ、売却益が2020万ユーロの見積もりを計上しています。

 純資産は売却により3380万ユーロを得ました。

 8800万ユーロの純金融債務は4年間に渡り、金融収益や繰り延べ収入/支出とどうように追加費用も含まれています。繰り延べ支払いを確保するために合計7580万ユーロの与信が発行されました。

 

ライセンス、マーチャンダイジング、サッカースクールの直営


 2015年7月1日よりユベントスはライセンス管理を直接行うこと決定し、マーチャンダイジング活動として、ビア・ガリバルディにあるストアとユベントススタジアムに隣接するエリア12のショッピングセンターにあるメガストアを新しいスポンサーであるアディダスとともにリノベーションし、再オープンいたしました。

 2015年6月30日を持ち、(ナイキグループに属していた)ユベントス・マーチャンダイジングとの契約が終了しました。内部構造はライセンス、小売り、サッカースクールなど35の資源を委託していました。

 

コンティナッサ・プロジェクト:Jヴィレッジ・リアルエステートファンドが開始


 7月の間、センピオーネ銀行傘下のアセットマネジメント会社である Accademia SGR は “Jヴィレッジ” リアルエステートファンドのスタートアップを行いました。該当ファンドの投資先は主にユベントスが主導するユベントススタジアムに隣接するコンティナッサ地区の再開発およびアップグレードプロジェクトとなります。

 Accademia SGR は様々な購買者からトータルで5380万ユーロの投資コミットメントを集めております。また、UBI 銀行および Unicredit とも最大で6450万ユーロのJヴィレッジファンドの貸出機関として8月初旬に合意に至りました。

 2015年6月30日のこれらのイベントにより、2410万ユーロの等価価値を持つ、およそ148,700平方メートルの土地と34,830平方メートルの床面積がJヴィレッジファンドに長期間貸し出されることとなります。この移管により、2015/16年度の決算でおよそ1030万ユーロの純収入が生み出され、ユベントスは2410万ユーロの価値をJヴィレッジファンドとして受け取ることになります。

 トリノ市は数ヶ月前に申請されたインフラ工事、インターナショナルスクール、ホテル、新しいトレーニングセンターとユベントスファーストチームのメディアセンターに対する建設許可を既に行っています。

 2017年初夏までにすべての仕事が完了するスケジュールとなっております。

 ユベントスは残りのエリアおよそ27,300平方メートルに長期リースについても所有権を維持しており、また、総面積3,170平方メートルの建設許可も有しております。

 加えて、ユベントスはコンティナッサ移籍の保全プロジェクトもスタートさせております。

 

ビジネス概要


 2015/16年度の移設キャンペーンの第1フェーズの間ですが、クラブは適切な技術を確立し、ファーストチームのベンチで世代交代を進めるとともに、才能ある選手やスタッフを保つことに資源を使っております。

 その結果として、現時点では損失が予想される経営となっており、スポーツマネジメントや将来の収益を尊重した変化によりコストが増加する影響もあり得ますが、イタリアとヨーロッパでスポーツによる本物の成果を得るためのものです。

 クラブの目標は前年度に達成した営業利益をより強固なものとすることです。

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