NO JUVE, NO LIFE!!

- FINO ALLA FINE - ユベントス関係のニュース記事を扱うサイト

アッレグリが激怒した『モラタのストッキング事件』って何?

 チャンピオンズリーグ戦後、アッレグリ監督が思わぬ所で怒りを爆発させています。事の発端となったのはモラタ選手がボルシアMG戦で着用したストッキング(ソックス)でした。

画像:ボルシアMG戦に先発したユベントスの選手たち

 何が起きていたのかを整理しましょう。

PR

 

 まず、ルールですが日本サッカー協会が2012年の時点で次のような通達を発表しています。

 ストッキング(ソックス)の上にテープやバンテージ、アンクルサポーター等を着用する場合、そのテープ等の色はストッキングと同じものに限ること通達しました。

 このルールは日本だけに限定されず、世界共通だと考えて良いでしょう。例えば、ボルシアMG戦のブッフォン選手はストッキングの上にシンガードを止める目的で青いテープを利用しています。

 ところが、モラタ選手のストッキングは他のフィールドプレーヤーと異なっています。足首の部分が濃桃色であり、淡桃色ではないことが「ルールに抵触している」とオランダのカイペルス主審が判断し、ストッキングを交換することを余儀なくされました。

 

 では、モラタ選手が何をしていたのかを順を追って確認することにしましょう。ユベントスのチームストッキングは次のようなものです。

画像:ユベントスアウェー用ストッキング(15/16シーズン)

 足先まで淡桃色なのですが、モラタ選手はそれをくるぶし部分で切って着用しています。そして、問題となったのはアンダーストッキングとして着用したソックスの色です。

 そのストッキングですが、Trusox(トゥルーソックス)社の製品だと思われます。“滑らないソックス” としてマーケティングに力を入れており、トップ選手にも愛用者が多くいます。かかと部分にある斑点が特徴的なストッキングですので、中継などで気になっていた人もいることでしょう。

画像:Trusox(トゥルーソックス) Mid-Calf Crew: Red-White

 問題なのはアウェー色であるピンクが製品ラインナップには存在しないことです。そのため、規則に抵触しないように工夫をする必要があったのですが、モラタ選手はその対応を手抜きした結果、試合中に履き替えることを余儀なくされたのが今回の騒動なのです。

 

 Trusox(トゥルーソックス)社の製品ですが、ユベントスにも愛用している選手はいます。ポグバ、クアドラード、パドイン選手などが代表例です。

画像:クアドラード(背番号16)の足元もTrusox製

 彼らは試合中にストッキングを履き替えるように言われていないのですから、対応策は実際に存在していることを意味しています。

 アッレグリ監督はモラタ選手のストッキングに対する扱いに怒りを覚えていましたが、主審団にも同様に怒りの矛先を向ける必要があります。なぜなら、審判団は試合前に選手たちが服装規定違反をしていないかのチェックをしているからです。

 「試合前のチェックで『問題なし』としておきながら、試合中に『問題あり』と判断を覆すのは審判団としての能力に疑いがある」と苦言を呈する必要がアッレグリ監督にはあると言えるでしょう。