25日に行われたセリエA第9節でアタランタをホームに迎えたユベントスはパウロ・ディバラ選手の1ゴール・1アシストの活躍で 2-0 の勝利を納めました。
なお、この勝利で3勝3分3敗(勝ち点12)の12位となり、首位ローマとの勝ち点差を『8』に狭めることに成功しました。アタランタ戦に出場した両チームのメンバーおよびフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-1-2] |
Atalanta BC [4-3-3] |
|
---|---|---|
GK | 1: ブッフォン | 57: スポルティエッロ |
DF | 20: パドイン 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 33: エヴラ |
6: ベッリーニ 3: トロイ 29: パレッタ 93: ドラメ |
MF | 6: ケディラ 8: マルキージオ 10: ポグバ 37: ペレイラ |
88: グラッシ 15: デ・ルーン 27: クルティッチ |
FW | 21: ディバラ 17: マンジュキッチ |
7: ダレッサンドロ 51: ピニージャ 11: モラレス |
ユベントスは 4-3-1-2 を基本に、ディバラ選手の立ち位置で 4-3-2-1 となるシステムを選択。DF やサイドを中心に主力選手を温存するターンオーバーを採用し、試合を迎えます。
対するアタランタは 4-3-3 で守備の重心を下げ、カウンターから前線のピニージャ選手のフィジカルとダレッサンドロ、モラレスのスピードでサイドをえぐる戦術を持ってトリノに乗り込みました。
試合はペレイラ、ディバラも組み立てに参加したユベントスがボールをスムーズに回し、良い形で試合に入ります。一方のアタランタもカウンターを繰り出しますが、シュートが枠を捉えるまでには至りません。
試合が動いたのは前半28分、左サイドからのパスを受けたディバラがパレッタをブラインドに使い、豪快にネットを揺らすことに成功。ユベントスが先制します。しかし、その8分後、カウンターを行った際にペレイラが太ももを痛め、アサモアとの交代を余儀なくされ、前半は 1-0 で終えます。
そして、後半直後にはユベントス待望の追加点が生まれます。マルキージオからのパスをポグバがスペースに送り、ディバラが中央へグランダーのクロス。走り込んだマンジュキッチが押し込み、2-0 とリードを広げることに成功しました。
2点差となったことで、過密日程の中で無理をする必要がなくなったこともあり、ユベントスは試合の強度を少し緩め、試合は 2-0 のスコアで終え、チームは公式戦3試合連続クリーンシートを達成しました。
この試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
ボルシア MG 戦と同様にほとんど仕事をする機会は巡って来なかった。
DF: パドイン 6.0
前半はクロスのブロックに行くことを忘れていることからピンチを招いたが、それ以外は守備で力強い一面を発揮できていた。また、前線に良いパスが供給できていたこともプラスである。
DF: ボヌッチ 6.5
守備に追われることもなければ、プレスを受けることも少なかったため、フィードによる組み立てに大きく貢献し、良い面が強調された試合であった。
DF: キエッリーニ 6.0
ソリッドな面を見せていた。ハイライトは前半のクロスをスライディングでハンドをせずに防ぎ切ったシーンだろう。
DF: エヴラ 7.0
粘り強い守備に加え、攻め上がりから可能性を感じさせる様々なクロスを中央に供給するなどすばらしい内容だった。
MF: ケディラ 6.0
中盤で安定したプレーを見せ、タックルでボール奪取にも成功していた。ミスをしないことは周囲から信頼を得る王道であることを実証した。
MF: マルキージオ 6.0
中央で良い視野を持ち、攻撃のタクトを振るっていた。ケディラとのポジションチェンジでは攻撃に違ったアクセントも加えられたことは大きい。
MF: ポグバ 6.0
得点シーンやチャンスメイクで印象的な役割がこの試合での特記事項である。守備への貢献など欠かせない選手であるが、PK 失敗に象徴されるように今シーズンはまだどこか歯車が狂ったままの印象がある。
MF: ペレイラ 6.5
良いパフォーマンスを見せ、チームも上手く機能していただけに負傷したことが残念でならない。
FW: ディバラ 8.0
1ゴール、1アシスト、PK 奪取。ボルシア戦での出場時間8分は不十分であることを見せつけた。この内容で次節ベンチスタートにしようものなら、メディアはアッレグリに総攻撃を行うだろう。
FW: マンジュキッチ 6.5
得点を決めた後の動きは本来の出来だったが、前半の内容は合格点を与えられないものだった。パレッタやトロイのようなクラスに手こずってもらっては困る。
【交代選手など】
MF: アサモア 6.5
36分に負傷したペレイラとの交代で出場。試合に上手く入り、運動量を活かして中盤で存在感を発揮していた。ただ、ボールの持ち運び方が SB や WB のように大きめに蹴りだす傾向があったので、そこは注意する必要がある。
FW: モラタ ー
マンジュキッチと代わり、76分から出場機会を得る。チームが得点への強いこだわりを見せなかったこともあり、得点機会に絡むことはなかった。
MF: ストゥラーロ ー
ケディラとの交代で88分からピッチに立つ。
アッレグリ監督 6.5
中盤で数的優位を保ち、ショートパスからの組み立てで得点を狙う姿勢は昨シーズンを彷彿とさせるものだった。また、負傷したペレイラに代えてアサモアを投入し、ポグバをトップ下の位置に上げたことも采配として良い内容だった。この収穫を次節以降に活かせるかが次の評価項目となるだろう。
ディ・ベッロ主審 6.5
PK も退場も判定通りであり、不満が出るジャッジではなかった。アタランタからすれば、フィジカルコンタクトが甘めだったと見えるかもしれないが、イタリアダービーでもノーファールと判定されていたレベルである。