今週中にユベントス加入が正式発表されるのではと見られていたアトレティコのギリェルメ・シケイラ選手の移籍交渉が一時中断になったと『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』が伝えています。
その理由は、ユベントスが獲得希望1番手と位置づけているポルトのアレックス・サンドロ選手が「(2016年夏に満了する)現行契約を延長する意図はない」とコメントしたことだと報じられています。
ポルトとしては来シーズンに移籍金ゼロで選手に出て行かれるのであれば、今年の夏に放出して移籍金を得ようとすることは当然でしょう。また、ユベントスとしても2015年の年明けからアレックス・サンドロ選手を追いかけ続けていたので、獲得の可能性が現実味を帯びたのであれば確認することは自然な流れです。
ちなみに資金力のあるヨーロッパのクラブで左SBの補強に走っていることがメディアで報じられているのはチェルシー、パリ・サンジェルマン、ユベントスの3チームです。
チェルシーはアウクスブルグのガーナ代表DFであるババ選手と合意したとも報じられており、21歳のババ選手を選択するのであれば、ユベントスと左SBを争うことにはならないでしょう。
チェルシーの懐事情として、本拠地スタンフォード・ブリッジの建て替えで翌シーズン以降に950億円が必要と報じられていることから、より若い選手を選択するのではないかと思われます。
パリ・サンジェルマンはシケイラ選手獲得のライバルとなると思われます。資金力があるだけでなく、アトレティコが獲得希望を持っているティアゴ・モッタ選手を獲得交渉に織り込むことができるからです。
ユベントスにとっての『慰め』は「シケイラ選手が獲得第1希望ではない」と言うことぐらいではないでしょうか。
モナコのコンドグビア選手がミラン加入かと思われた直前に “大どんでん返し” でインテル加入となったことが起きているだけに、正式発表まで状況が二転三転すると思われます。
効果的な駆け込み補強が行われるかに注目です。