「移籍するでは」と盛んに報じられているビダル選手にバイエルンが獲得のオファーを出したとトゥット・スポルト紙などが報じています。
イタリアの報道によると、バイエルンは移籍金として3000万ユーロを提示し、選手には年棒650万ユーロの4年契約で好感触を得ていると言われています。
バイエルンとしては、シュバインシュタイガー選手が移籍したことで中盤を補強する必要が発生したと考えることもできるでしょう。
ティアゴ・アルカンタラ、ハビ・マルティネス、シャビ・アロンソ、ラーム、ダヴィド・アラバと中央の選手層は暑いのですが、怪我による離脱が多発した “泣き所” でもあります。ビダル選手とタイプが被る選手もいないため、移籍が実現する可能性はないとは言い切れません。
移籍への弊害は「選手層」と「スポンサー」だと思われます。
レバークーゼンからユベントスに移籍が発表された時に(同じく移籍先として噂された)バイエルンが恨み節を述べたこともあり、選手の能力は高く評価していると言えるでしょう。しかし、中盤の豊富な選手層を考えると、是が非でも獲得しなければならない選手とは言えません。
また、バイエルンの株式の一部をアウディが保有していますので、飲酒運転による事故を起こしたビダル選手に難色を示す可能性も否定することはできません。
一方のユベントスは移籍金4000万ユーロを要求していると報じられています。現実味のある額なだけに、いくらか値切る形で移籍が成立する見込みはあると言えるでしょう。
仮にビダル選手が移籍することになると、その移籍金でバイエルンのゲッツェ選手か、シャルケのドラクスラー選手の獲得を目指すのではないかと噂されています。
ゲッツェ選手は代理人がチームへの不満を述べたこと、ドラクスラー選手はインテルからシャチリ選手の加入が報道されておりポジション争いが勃発すると見られているからだと思われます。ビダル選手がブンデスリーガに戻ることになるのかが最初の鍵となるでしょう。