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ビダルのPKでユベントスが先勝

 共にかつてユベントスの中盤で君臨したイタリア代表のアントニオ・コンテ監督とフランス代表のディディエ・デシャン監督が観戦に訪れたチャンピオンズリーグ準々決勝、ユベントス対モナコの一戦はアルトゥーロ・ビダル選手のPKでホームのユベントスが 1-0 で先勝することに成功した。

 

 モナコはベルバトフをベンチに置き、最近成長著しいマルシャルをCFに配置するカウンター重視のフォーメーション。対するユベントスのアッレグリ監督はピルロを中盤の底に配置する 4-3-1-2 を選択。

GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、エヴラ
MF: ビダル、ピルロ、マルキージオ、ペレイラ
FW: テベス、モラタ

 ユベントスはボールを保持し、モナコを自陣内に押し込めようと圧力をかけたが上手くいかない。モナコの前線3人(マルシャル、フェレイラ=カラスコ、ディラル)の個人技に手を焼いたこともあり、再三ピンチを招くことなる。

 前半10分にマルシャルがユベントスの右サイドを突破し、中央へ折り返す。そこへフリーのフェレイラ=カラスコが走り込んでシュートを打つもブッフォンの正面にボールが飛び、ユベントスは難を逃れる。フェレイラ=カラスコにはその直後にも自身の突破から得点機が訪れたが得点には至らず。

 1対1で勝つ保証を持てないユベントス守備陣はカウンターへの懸念から最終ラインを高めに設定することができない。そのため、前線からの距離が間延びがちになり、コンテ時代のようなDFラインの手薄さが見え隠れする。しかし、ユベントス側にチャンスが全くなかった訳ではない。

 前半27分にマルキージオが左サイドから上げたクロスがファーサイドにフリーでいたテベスの足下へと渡る。慎重になりすぎたのが、右足でのボレーは力なくワンバウンドでスパシッチの胸元に収まってしまう。汚名返上を狙うテベスは前半終了間際の44分にビダルへの見事な浮き球のパスを通す。ビダルのトラップは完璧、切り返しも完璧、フリーの状態であとは枠内へシュートを飛ばすだけだったが、相手DFのスライディングを過度に意識したせいか、ボールは無情にも枠の上へと逸れる。ピッチを何度も叩きつけてビダルは悔しがった。

 

 0-0 で迎えた後半、両チームともメンバー交代はなし。しかし、ディラルが負傷交代し、ベルナルド・シウバが投入される。ベルナルド・シウバは交代間もない後半54分にユベントスの右サイドを抜け出すことに成功し、左足で強烈なシュートを放つも、ブッフォンが右手一本でゴールから弾き出す。

 この直後に議論を呼ぶシーンを迎える。ピルロのロングパスに素早く反応したモラタがリカルド・カルバーリョにペナルティエリアのライン上で倒され、ユベントスがPKを獲得する。

問題のシーン

 このシーンでクラーロベツ主審は即座にペナルティスポットを指差してはいなかったので、副審たちと協議の末にPKとの結論を下したと思われる。これで獲得したPKをビダルが左上に突き刺し、ユベントスが先制に成功した。

 追いかけるモナコは71分に右サイドのラッジを下げ、ベルバトフを投入して同点を目指す。しかし、ユベントスはピルロを下げ、バルザーリを投入し 3-5-2 で守り切る姿勢を鮮明にする。バルザーリ投入の効果は如実に現われ、モナコは前線でのボールの預け所を作ることができずユベントスは試合を終わらせることに成功した。

 試合はこのまま 1-0 で終了。ユベントスはアドバンテージを持って、セカンドレグに挑めることとなった。