2014/15シーズンのコッパ・イタリア準決勝の第1戦をホームで 1-2 の敗戦を喫していたユベントスは敵地フィレンツェのアルティミオ・フランキで行われた第2戦を 0-3 で勝利を納め、トータルスコア 4-2 での決勝進出を決めた。
2点差以上での勝利が求められた難敵との難しい一戦で、ユベントスはチャンピオンズリーグのドルトムント戦で見せたような素晴らしいパフォーマンスを披露することに成功した。ユーヴェは今晩行われる予定のナポリ対ラツィオの勝者と6月7日にローマのスタジオ・オリンピコで決勝を戦う予定である。
(ユベントスが6月6日に行われるチャンピオンズリーグ決勝に進出した場合は日程変更となることが濃厚)
両チームのスターティングメンバーは次のとおり。
ホームのフィオレンティーナは 3-5-1-1
GK: 1 ネト
DF: 2 ゴンサロ・ロドリゲス 15 サビッチ 19 バサンタ
MF: 17 ホアキン 10 アクイラーニ 14 マティ・フェルナンデス 20 ボルハ・バレロ 28 マルコス・アロンソ
FW: 33 マリオ・ゴメス 74 サラー
対するユベントスは風邪によってリヒトシュタイナーが出場を回避した以外は現時点でのほぼベストメンバーが先発に名を連ねた 4-3-1-2 を選択
GK: 30 ストラーリ
DF: 20 パドイン 19 ボヌッチ 3 キエッリーニ 33 エヴラ
MF: 8 マルキージオ 23 ビダル 27 ストゥラーロ 37 ペレイラ
FW: 9 モラタ 32 マトリ
この試合、最初にチャンスを迎えたのはホームのフィオレンティーナ。サラーがネットを揺らすも、直前のプッシングを取られゴールは認められず。逆に先制に成功したのはユベントス。前半20分に右サイドに開いたマルキージオからのクロスをマトリが右足で落とし、ペレイラが左足でダイレクトシュート。相手ディフェンスに当たったこぼれ球をマトリ(ゴールシーン映像)が押し込むことに成功する。
両者互いに譲らず37分にフリーキックから同点弾と思われたゴンサロ・ロドリゲスのヘディングが決まったが、オフサイドの判定でゴールは取り消される。最後でゴールを決め切れないでいたフィオレンティーナは前半終了間際に手痛い一発を浴びることとなる。
0-1 で終了すると思われた前半43分にマトリからゴンサロ・ロドリゲスの裏へスルーパス。追いついたモラタが切り返しから右足でファーサイドを狙ったシュートを放ち、ネトが何とか左手一本で弾く。しかし、弾き出すことが精一杯だったこぼれ球を走り込んだペレイラ(ゴールシーン映像)に決められ、0-2 とユベントスがトータルでも逆転に成功する。
前半はこのままのスコアで終了。観戦しているフィオレンティーナ・デッラバーレ会長の表情も冴えない。
最低1点を取れなければ敗退が決まるフィオレンティーナだが、後半開始からのメンバー変更はなし。前半何度か良い形でゴールに迫れていたのでこのまま継続することをモンテッラは選択する。しかし、結果的にはこれが裏目に出ることとなった。
58分。ユベントスはマルキージオが右から入れたコーナーキックをフリーのボヌッチ(ゴールシーン映像)が右足でボレーシュート。これが見事に決まり、スコアは 0-3。このゴールが決まったことでフィオレンティーナが勝ち抜けには3点が必要となり、ここで勝負は決まった。
ボヌッチのゴールが決まったシーンでフィオレンティーナの選手はファールがあったと主張しているが、これはキエッリーニの動きをマークしていたゴンサロ・ロドリゲスが(ボヌッチのマークを担当していた)サビッチをブロックした形なのでファールと判定されることはないだろう。キエッリーニがうまく相手のマーカーを誘導した結果だと言える。
この後、モンテッラは攻撃のてこ入れを行ったり、システムを 4-3-2-1 に変更することで何とか得点を狙ったが、ユベントスはオグボンナをペレイラに代えて投入し 3-5-2 とすることで対応した。
このまま終了かと思われた88分にモラタがディアマンティに後ろからタックルを仕掛けてしまい、一発レッドカード。61分にイエローカードを貰い累積警告によって決勝が出場停止となるマルキージオとともに決勝の舞台に立つことができなくなってしまった。それ以外はパーフェクトであったことは間違いない試合であっただろう。